短編 体調不良

今日は、休みの日だった。

目が覚めると、体が重く感じた。

熱はない。
額に手を当てても平熱で、喉も痛くない。

それなのに、立ち上がると少しふらつく。
何かがおかしい。

今日はもともと予定なんてなかった。
どこかへ出かける約束もない。
家でゆっくり過ごすつもりだった。

でも、こういうことじゃない。

何もしないことと、何もできないことは違う。

家にあった市販薬を飲んで、もう一度布団に入る。

少し眠っては目が覚め、時計を見る。

まだ昼だった。

また眠る。

次に目を開けると17時過ぎ。
夕方になっていたので、トイレに向かった。

一日が、眠りの隙間からこぼれ落ちていく気がした。

まだ動く気にならず、布団に戻る。

19時過ぎ。
ようやく体の重さが消えてきた。

「お腹すいたな」

そういえば今日は、飲み物は飲んでいたけれど、何も食べていなかった。

冷凍していた食パンをトースターで温める。

スープを作る気力はなく、白湯だけ用意した。

ジャムをつけた食パンをゆっくり食べる。

「疲れたな」

寝ていただけなのに。

仕事終わりの、せっかくの休日だったのに。

明日も休み。

そう思うと少しだけ気持ちは軽くなった。

それでも、一日を損したような気分だけは、最後まで残っていた。