短編 晴れと雨と布団

久しぶりの晴れだった。

天気予報でも、一日中晴れると言っていた。

これなら大丈夫。

そう思って、布団を干して仕事へ向かった。

いつものように事務作業をしていると、外から水の音が聞こえた。

窓を見る。

「え……」

土砂降りだった。

10分もしないうちに雨はやんだ。
手は動かしつつ、私は心の中で泣きたかった。

「あ、終わった…」

思わずため息が出る。
家に帰るのが怖くなった。

天気予報を信じた私が悪いのか…。

仕事を終えて帰宅する。

恐る恐るベランダを見る。
布団はびしょ濡れではなかった。

でも、触るとしっとりと湿っていた。

「嫌だな、これで寝るの」

外は暑い。
今日は布団がなくても何とかなる。

押し入れから薄手の布団を引っ張り出して、マットレスの上に敷く。

湿った布団は、そのまま部屋の隅に立てかけた。

久しぶりの晴れのはずだった。
でも、そんな日に限って、雨が降る。

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